ここでも富士山を褒めてはいけない?イワナガヒメを祀る【月水石神社】@茨城2026
筑波山麓に鎮座する【月水石神社】に参拝に上がらせていただきました
飯名神社からなかなかの急こう配を登ってゆくと【月水石神社】を案内する支柱が建っていました
非常に狭い道を更に登ってゆくと・・左手側に参拝者用駐車場があります
ぎりぎり2台停めれるでしょうか・・?
非常に狭いので軽自動車であれば大丈夫ですが・・車体の大きな車では切り返しとかちょっと厳しいかも知れません・・
飯名神社から歩いて10分程度?ですので歩いて来た方がよろしいかも・・・
参拝者用駐車場から更に坂を上がった所の民家のお隣から左側に入って行きます
小さな橋が架かっており・・川を跨いでいるようです
すごい巨石が・・(゜゜)
石がゴロゴロした川が流れていました
神社の境内へ至るには川を越えて行くパターンが多いですが・・いかにも自然の中の神社のそれにて・・川の原生感が印象的です
川を跨ぐとむこうに社殿が見えてきました
木々が生い茂る山の中といった感じですので・・夏場は虫とか厳しそうですね・・(;´Д`)
左下方に目をやると・・なにやら巨石に紙垂が飾られ祀られています(゜゜)
神社と一口で言っても巨石を祀る磐座信仰ですと非常に古い時代からの祭祀であることが窺えます
社殿に着きました
山中にある神社ですが非常に綺麗に管理されております!
【月水石神社】
ご祭神は「イワナガヒメ」
ご周知、コノハナサクヤヒメのお姉さんですね
イワナガヒメノの謂われ
この神社は、イワナガヒメを祭神としております。 古事記・日本書紀に、書かれている様に大山津見神(山の神)の娘でコノハナノサクヤビメの姉にあたります。 天孫ニニギの命(天照大御神の孫)は、コノハナノサクヤビメに結婚を申し込むが、父親の大山津見神は、イワナガヒメを添えて姉妹二人を妻として、差し出しました。 ところが醜い姉は送り返し、美しい妹とだけ結婚します。 古事記に従えば、大山津見神は、次の様な、重大な発言をする。
「私の娘二人を一緒に献上した理由は、イワナガヒメを妻にすれば、天つ神の御子の生命は、雪が降り、風が吹いても常に、石の様に不変不動であろう。又コノハナノサクヤビメを妻にすれば、木の様が咲きほこる様に、繁栄するだろうと誓約をして差し上げたからだ。ところが、あなたは、この様にイワナガヒメを返して、コノハナノサクヤビメだけを留めた。だから、天つ神の御子の生命は、木の花の様に、はかなくなるであろう。」
日本書紀第九段一書二では、送り返されたイワナガヒメ本人が「もし、天孫が私をりぞけずに妻としたならば、生まれる子供の生命は、長く永遠に不変だったろうに、ところが、今すでにそうではなく、あなたは妹だけを妻にした、だからその生む子供は必ず木の花の様に散り落ちてしまうだろう」と呪いの言葉を発したとされている。
つまり山の神の娘イワナガヒメは、天皇又は人間全体に「死の運命」を定める宣告をしたとされている。 古事記によれば、コノハナノサクヤビメは、天つ神の御子を出産します。最初はホデリの命(海幸彦)、次に生まれたのがホスセリの命、最後に生まれたのが皇室の祖先となるホオリの命(山幸彦)またはの名はヒコホホデミの命であると云う。
イワナガヒメとコノハナノサクヤビメの姉妹は、人類全体の死の起源神話になっている。天皇(又は人間)は、石(イワナガヒメ)ではなく植物(コノハナノサクヤビメ)との結婚によって誕生したために、石のように不死ではなく、植物のように子孫を生み残して死ななくてはならなくなった。
それ故に、イワナガヒメはこの筑波の地に留まって、世の人々を見守りながら、現在も永遠に息づいています。
イワナガヒメ(月水石神社)

本殿の後ろには巨石が祀られており、こちらの磐座がご神体です(”Д”)
磐座信仰と言えば元々縄文時代からあった非常に古い時代から受け継がれて来た信仰だと思いますが・・
一説では海洋民族の「ナーガ」をイワクラに合わせて「イワナーガ」であるとも言われています
磐座のナーガの女神、というところですね

「月水」とは女性の月経を指すと言われており、その石をお祀りする神社だということになります
また巨石にはイワナガヒメの「不変の生命」の象徴でもあるワケですが・・
なんでもこの巨石・・月に一度赤い水が流れるんだとか(゜゜)
これまさに・・女性の神さまに他なりませんね・・・
イワナガヒメを祀ることから、ご利益は「安産」「子授け」「婦人病の平癒」などで古くから女性の守護神として信仰されて来たそうです
説明版にもあるように、ニニギノミコトの「天孫降臨」は日本神話において重要なエピソードのひとつでありますが
姉のイワナガヒメの長寿(岩のごとく永遠の命)と、コノハナサクヤヒメの花のような繁栄の二つがあるワケですが
ニニギノミコトがイワナガヒメを拒否した為に日本神話において「寿命」という概念が生じてしまった・・と言われています
これによって私達も寿命というものがあるという話に繋がってくるのですが・・考え方によっては寿命がある=「世代交代する」という事でもあり・・次なる者が継承していく事にも繋がっている話でもあるような気がいたします
ところでイワナガヒメを祀る神社と言えば伊豆の「雲見浅間神社」がありますが・・
そちらの伝説ではニニギノミコトから見放されたイワナガヒメは傷心し、三嶋大明神・大山祇命の地・伊豆へ戻って来たと言われています
そして隠棲したのが「雲見浅間神社」が祀られる烏帽子山、というお話です
そこでは富士山を(綺麗だと)褒めてはいけない、富士山を見るな、富士山を見ずに雲を見ろ、雲を見ぃ・・
ということで「雲見」浅間神社、という話もございました
「浅間神社」といえば基本、大山祇命の娘の木花策耶姫が祀られている神社だと思いますが
その富士山界隈の伝承、伊豆における伝承がこのように残っている中で何故か磐長姫を祀る神社がここ茨城県のつくば市にもある!
とても不思議ですね・・・
先ほども触れた通り、磐座信仰は縄文の古から継承されて来たものであり、世界を行き来していた海洋民族との繋がりも想起されます
ご周知、縄文遺跡の多さは東日本に集中しているところからも・・いわゆる有史以前からの海洋民族の往来がこの地にもあったことを裏付けることのひとつなんじゃないかとも思えます
伊豆も当然海ですから・・海を行き来する縄文人が往来していた可能性は大いにありますね
イザナギ・イザナミ伝承が色濃く遺る筑波山界隈は、かつて「鳥羽の淡海」と呼ばれる古代湖が麓まで伸びており、海と繋がっていたことが想像出来ます
そうした縄文の海洋民族の磐座信仰がこの地にイワナガヒメをお祀りしているように思えました
ちなみに上記伊豆の「雲見浅間神社」が鎮座する烏帽子山の地名が「賀茂郡」(カモ)であることにまた非常に興味をそそられるところです・・!
ということで今回はイワナガヒメを祀る【月水石神社】に参拝に上がらせていただいた記事でございました
【月水石神社】からの帰路、坂を上って来る時は背中越しで分からなかったのですが・・
帰りの下り坂でむこうに富士山が見えていました(゜゜)!
おおっ・・!と思い思わず
き・・
・・・・・
だな
と口走りそうになり・・慌てて口を閉ざしたという・・・^^;
なんとも冷や汗の出る思いで富士山を見た・・という
【月水石神社】の参拝記でございました・・・
最後までお読みいただきありがとうございました
感謝してます
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イワナガヒメノの謂われ
