菅原道真公の墓と伝わる【羽鳥天神塚古墳】の謎@茨城2026
茨城県桜川市真壁町羽鳥に
【羽鳥天神塚古墳】があります
天神塚古墳は「菅原道真公の墓」と言われており学問の神さまとして信仰され、旧正月の25日には盛大なお祭りが行われていたそうです
今回はその「羽鳥天神塚古墳」について見て行きたいと思います
【羽鳥天神塚古墳】は菅原道真公の墓なのか
「羽鳥天神塚古墳」をネットで調べると、平安時代にこの地に赴任した菅原道真公の三男がここに塚を築き、道真公の遺骨を一時埋葬したと伝わる
等の記載が見られます
それが事実だったとしたら・・しかし何故この地にわざわざ塚を築き道真公の遺骨を埋葬したのか?単純に私には疑問しか浮かびませんでした・・
筑波山を望む「天神塚古墳」を訪れる
茨城県桜川市真壁町の「羽鳥天神塚古墳」を訪れました
畑の奥にある丸い高まりが「天神塚古墳」です
畑の右手のあぜ道から回り込んでみます
町の教育委員会の支柱が建っていました
【羽鳥天神塚古墳】
古墳の頂上には小さな祠が祀られておりました
稲穂とお餅がお供えされていました
天照大神とイザナギ・イザナミ(筑波山)と天神塚古墳
その中間の筑波山麓には「歌姫神社」があり、一直線に結んでいます
こちらの古墳に菅原道真公の遺骨は埋葬されているのでしょうか・・?
大生郷天満宮に伝わる社伝
茨城県常総市大生郷町の「大生郷天満宮」のHPによると、天満宮に伝わる社伝として次のように説明されています
大生郷天満宮の由緒
社伝によりますと、菅原道真公の三男景行(かげゆき)公は、父の安否を尋ね九州大宰府を訪れました時、道真公自ら自分の姿を描き与え「われ死なば骨を背負うて諸国を遍歴せよ。自ら重うして動かざるあらば、地の勝景我意を得たるを知り、即ち墓を築くべし」と言われ、延喜三年(九〇三)二月二十五日に亡くなられました。景行公は、遺言どおり遺骨を奉持し、家臣数人と共に諸国を巡ること二十有余年が過ぎ、常陸介(地方長官)として常陸国(茨城県)にやってきました景行公は、延長四年(九二六)に現在の真壁町羽鳥(はとり)に塚を築き、この地方の豪族源護・平良兼等と共に遺骨を納め、一旦お祀りしましたが、三年後延長七年(九二九)当時飯沼湖畔に浮かぶ島(現在地)を道真公が永遠にお鎮まりになる奥都城(墓)と定め、社殿を建て、弟等と共に羽鳥より遺骨を遷し、お祀りされたのが当天満宮です。日本各地に道真公を祀る神社が一万余社あるといわれる中で、関東から東北にかけては最古の天満宮といわれ、又遺骨を御神体とし、遺族によってお祀りされたのは当天満宮だけであることなどから日本三天神の一社に数えられ、御廟天神ともいわれています。
非常に興味深い社伝ですが・・
道真公は、諸国を遍歴し墓を築けと言っていますね・・(・・;)
なるほどこちらの神社の由緒に羽鳥に塚を築き遺骨を納めた旨説明されています
しかしその後遺骨は大生郷天満宮に遷された、と説明されていました
「歌姫神社」を代々守り続ける泉家に逗留していた常陸介三郎景行
『日本のルーツ筑波山』(株式会社プレステン)の著者、いい・のみち氏の考察によると
「歌姫神社」を代々この地で守り続けられている泉家の関係者に聞いた話として
菅原道真公の子・常陸介三郎景行は、延長4年(926)から三年間程、泉家に逗留したそうです

そして歌姫神社境内に菅原道真公を祀った、らしい
なんと天神塚古墳にではなく、歌姫神社の境内に祀ったのが実際なのだというのです
なお門外不出の秘伝として・・天神塚には骨など一切埋められていないと代々当主から聞かされてきているんだとか・・
「菅原神社」は天神塚ではなく歌姫神社に存在していたらしい
同社が和歌や織物等産業の神で、羽鳥が聖地であることを菅原家は知っていたと思われる
日本初の分類辞典の「和名抄」もこの時代につくられており、記紀とは異なった真実を知る立場にあった、
と著者は考察しています

また、将門研究者であった元農林大臣・赤城宗徳氏によると、
景行は父道真の墓とこれを祀る神社を一旦は羽鳥につくったが、祭祀を永遠に絶やさなぬ為には狭小で、しかも平良兼の荘園である羽鳥では不可能とみて広大な処女地を得られる飯沼周辺に着目し、ここに適当な地を探し移転を考えた
としています
古から伝承される歴史と筑波山イザナギ・イザナミ伝承
前述の旧正月の盛大なお祭りが行われていた時は、子どもたちは同地区にある栄林寺に集まり、願い事を書き天神塚の祠にお供えをしたそうです
家庭でも五目飯をつくり盛大に祝ったとされることは、古から天神塚が地域の人に大切に守られてきた歴史的事実であります
また、「テンジンヅカ」はやまと言葉では「アマカミ」となり、筑波山界隈のイザナギ・イザナミ伝承にも通ずることから、やはりこの地が神武天皇以前の中心地のひとつであったことがうかがえるというものです
筑波山-歌姫神社-天神塚古墳は一直線で結ばれる位置にあり、パワースポットとして考えられる場所でもあります
歴史スポット、パワースポットとして非常に面白い桜川市真壁町
皆さまも神代の時代に想いを馳せて筑波山イザナギ・イザナミ伝承を歩いてみてはいかがでしょうか(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました
感謝してます
